地球環境との共存を目指して

誠実な姿勢で環境リスクに対応し、企業の責任を果たせるよう努力しています。

環境リスクに対する基本的な考え方

 キッツグループでは、人類の共有財産であるこのかけがえのない地球を後世に残していくために、企業として環境の保全に努めることが責務であると考えて行動しています。
 環境管理体制を強化することによって、環境リスクを予防し、また、将来発生し得るリスクを抑えることによって、リスクと費用を低減する活動を進めていきます。

アスベスト(建物)
 
2005年に各事業所の建築物について実地検分による吹き付けアスベストサンプル採取と分析を行いました。また、図面上から使用箇所の洗い出しを行い、吹き付けアスベストの除去と囲い込みの2方法にて対策を講じてきました。吹き付けアスベストの除去に際しては監督官庁に届出を行い、工事に関する指導を受けながら法に則った対策を行ってまいりました。
 その後、石綿則規制が石綿含有率1%から0.1%ヘ、また石綿の種類が3物質から6物質へ変更されたこともあり、2009年度には再度分析を行い環境リスクの再評価を行いました。
 また、資産除去債務の対応として、国内外のキッツグループを対象に調査を実施し、長坂工場守衛所、伊那工場鋳造コンプレッサー室、第二工場棟、そして研修センターの吹き付け石綿の除去を完了しています。

PCB
 キッツグループでは、PCB廃棄物処理に関する早期登録を既に完了し処理を待っているほか、保管されている機器で低濃度PCBの含有が確認されているものについては、行政への届出を行い、漏れ防止策を講じた保管場所で適正な管理を行っています。また、現在使用中の機器で低濃度PCBの含有が確認されている機器に関しては、所轄官庁への報告を行い、取り扱いに十分な注意を払うとともに、機器を取り外した時点でPCB廃棄物として所轄官庁及び管轄自治体へ届出を行い、適正な保管をしていきます。

土壌汚染
 (株)キッツ長坂工場では、1997年に土壌及び地下水の汚染が判明して以来、対策を継続していますが、2007年度に監督官庁から、浄化開始後概ね10年が経過しているため、工場再編計画と併せて根本的な対策を講じることができないかとの要請を受け、汚染範囲(広さ、深さ)の特定調査を再度行い、汚染濃度と範囲に見合った浄化促進対策を講じました。その浄化状況については定期的なモニタリングを行い、年に一度監督官庁に報告し、行政の指導を受けながら対策を進めています。
 また、(株)キッツ茅野工場においては、2004年に譲渡を受けた時点で工場敷地内の一部で判明したVOCによる土壌・地下水汚染については浄化を行い、地下水水質のモニタリングによる監視を継続してきました。モニタリング結果から既に浄化は完了しているものと監督官庁の判断をいただいていますが、地元住民からモニタリングの継続と定期報告の要請により、モニタリングによる観測を継続しています。

事業所
調査時期
調査結果
対策状況
(株)キッツ
長坂工場
1997年度 土壌・地下水
の汚染判明
(1)地下水の揚水揮散処理
(2)土壌中に残存する溶剤ガスの抽出処理
継続中
2007年度
再調査
(1)高濃度汚染区域土壌の化学的処理
(2)中・低濃度区域のガス抽出対策
(3)汚染地下水の汲み上げ、ガス除去処理
(1)浄化促進
(2)追加対策
(株)キッツ
伊那工場
1999年度 土壌汚染判明 (1)汚染土壌の入替
(2)土壌中に残存する溶剤ガスの抽出処理
浄化完了
(株)キッツ
茅野工場
2004年度 土壌汚染判明 (1)汚染土壌の化学的(酸化還元)処理
(2)地元住民の要請による地下水水質モニタリングの継続・結果の公開
(1)浄化完了
(2)継続中
(株)キッツマイクロ
フィルター
1999年度 土壌汚染判明 汚染土壌の化学的(酸化還元)処理 浄化完了
(株)キッツメタル
ワークス
1999年度 土壌汚染なし

排水処理施設
 
2008年6月に稼働を開始した長坂工場のステンレスバルブ製造ラインの再編合わせて酸洗工程専用の排水処理施設を設置し、同年7月より本格稼働しました。長坂工場には3つの酸洗工程があり最大105m3/日の処理を行います。
 この装置では、工程から排出される硝酸、フッ素、クロムなどを除去しています。重金属類は薬剤を用いて化学処理を行います。また硝酸については微生物に硝酸中の窒素を摂り込ませ、ガス化する生物処理を行います。
 この装置を設計するに当たっては下記に留意しました。
(1)酸洗排水を工場全体で集中管理をし、排水管理体制の強化、工数及びコスト低減を図る。
(2)排水中に含まれている鉄分を有効活用し、凝集剤の代替とする。
(3)グループ会社であるキッツマイクロフィルターで廃棄されているメタノールを生物処理の薬剤(微生物の餌)として有効活用する。
(4)監視モニターを設置し、フッ素、窒素、pHについては常時監視する体制を整備する。
 今後も長坂工場では、酸洗廃液以外の工程排水の見直し作業を進め、工場排水の管理体制の強化に努めていきます。