除菌浄化水処理装置ピュアキレイザーPureculaser

ピュアキレイザー ピュアキレイザー

ピュアキレイザーとは

ピュアキレイザーとは、オゾン(O3)・紫外線(UV光)・光触媒という3つの物理化学的な手法を活用した「促進酸化処理法(AOP:Advanced Oxidation Process)」による画期的な水処理装置です。O3、UV光、光触媒による三位一体の相乗効果により、非常に反応性の高い酸化剤「ヒドロキシルラジカル」(・OH、以下OHラジカル)を効率よく発生させ、従来の処理では分解しにくかった細菌や有機物、環境汚染物質などを強力かつ迅速に分解・無害化します。ピュアキレイザーの酸化力は塩素単体の20倍以上、オゾン単体の6倍以上もあり、さまざまな現場における水処理の課題を解決します。また薬品を使用せずに環境に十分に配慮した高品質な水環境をご提供できます。

強力な除菌・浄化作用 強力な除菌・浄化作用

ココが凄い!
ピュアキレイザーの4つの特長

FEATURE 01

耐性菌の心配がない除菌力を発揮!

促進酸化処理法(AOP:Advanced Oxidation Process)により生成されたOHラジカルが、細菌(バクテリア)の細胞壁や細胞膜を破壊し、細胞核に直接作用するため、薬剤やUV殺菌と比べて、耐性菌を作る心配がありません。製品の品質低下や健康被害の原因となる細菌を根本から断ち、安全性を確保します。

耐性菌の心配がない除菌力を発揮!
FEATURE 02

有機物を分解して、菌の繁殖を抑える!

OHラジカルは、細菌の餌となる有機物も分解するため、菌が繁殖しづらい環境を作れます。水質維持に関わる運用の負担を低減し、薬剤の投入を必要といたしません。さらに清掃の手間と頻度の削減を期待できます。
また、従来の分解しづらい難分解性有機物も効率よく分解し、様々な課題解決に貢献します。

有機物を分解して、菌の繁殖を抑える!
FEATURE 03

汚染の温床、ヌメリやバクテリアを除去

悪臭や菌の温床となる配管内や水タンクなどに付着したヌメリ(バイオフィルム)を除去し、設備の水量確保や熱交換率などを改善します。また、水の濁りや臭いを抑え、常に清潔で安定した水質を維持することで、その結果として設備の品質向上につながる他、処理水の再利用も可能となります。

【図:実例】
従来は1週間も放置すると配管内がバクテリアにより詰まり、清掃が必要となります。ピュアキレイザー設置後は1ヶ月経過しても配管掃除したときの状態が保たれていることが分かります。頻繁に行っていた洗浄槽の清掃にかかる人件費が削減され、メンテナンスの時間も大きく短縮することが可能です。

汚染の温床、ヌメリやバクテリアを除去 汚染の温床、ヌメリやバクテリアを除去
FEATURE 04

薬品に頼らなくても除菌効果を促せる

ピュアキレイザーは空気中の酸素を利用してオゾンを生成します。薬品投入をすることなく除菌効果を発揮します。薬剤の投入・充填や清掃などの運用の手間が省けるだけでなく、体内に取り込むような商品や、薬剤を使えない洗浄、純水の再生処理などにもご利用いただいています。

薬品に頼らなくても除菌効果を促せる

ピュアキレイザーの代表的な導入事例

ピュアキレイザーは、その高い除菌・浄化性能と安定した運転性により、幅広い分野で採用いただいています。現場ごとに異なる課題に対応し、水処理の効率化や衛生レベルの向上を実現してきました。実際の導入事例の中から、さまざまな活用例をご紹介します。

チルド食品製造に用いる循環冷却水の除菌浄化

導入前の課題

チルド商品とは0℃〜10℃程度の低温で保存・流通される食品です。チルド商品は調理後パックされ直ちに冷却水の入った冷却ラインに浸漬され冷却されます。この冷却水は熱効率から主に貯水槽を介して循環して用いられますが、パック投入後は一時的に温度が上昇し冷却ラインでは臭気が発生することもあり作業環境の課題となっています。 一方冷却水中には、一般細菌や大腸菌などの細菌が発生したり、配管内、冷却槽内にぬめりが生じたりします。また冷却ラインからチルド商品を取り出すベルトコンベアーにカビや汚れが発生することもあり課題となっています。

画像説明
導入後の効果

ピュアキレイザーの促進酸化処理によって、冷却槽内の細菌やぬめりの発生を抑制することができます。また優れた酸化作用によりノンケミカルで除菌・浄化を行うため、無臭化を実現し、カビの発生も抑え、衛生環境を改善いたします。

画像説明

クーリングタワーにおける循環水の水質改善

導入前の課題

冷却塔は水が蒸発する際の気化熱を利用して冷却水の温度を下げて循環させる設備です。しかしこの循環水には、藻類や菌由来のぬめり(スライム)が発生したり、感染症の原因となるレジオネラ属菌が増殖することがあり、その抑制が課題になっています。

画像説明
導入後の効果

ピュアキレイザーの促進酸化処理によって、冷却塔循環水中の藻類や菌の増殖を抑制することができます。その結果、充填剤や配管のスライムが抑制されるため、熱交換効率を改善できます。また、薬剤を使わない方法なので、薬剤代や環境負荷を低減することもできます。清掃作業の簡素化も可能のため、手間と作業時間を削減できます。

画像説明

水景(池)の透明度の改善

導入前の課題

観光地や商業施設などに設置される水景施設や池では、アオコなどの発生により水が緑色になり景観が損なわれることがあります。また、池水の水質悪化により悪臭が発生したり、水質悪化を防止するために塩素を投入することで塩素臭が出てしまうといった課題があります。

画像説明
導入後の効果

ピュアキレイザーの促進酸化処理によって、アオコなどの藻類の緑色の色素成分であるクロロフィルなどが分解され、水の透明度を改善することができます。また、促進酸化処理は有機物も強力に分解するため、水質悪化を防止し、壁面等のヌメリの抑制も可能になります。

画像説明

ユースケースで見る、
ピュアキレイザーの可能性

水の衛生管理に求められる課題は様々であり、業種・業態やお客様の利用環境によって大きく異なります。ある現場では厳格な除菌性能が求められ、その一方で別現場では浄水の処理速度や安定した供給力が優先したいなどケースバイケースです。ピュアキレイザーは個別ニーズに柔軟に対応でき、幅広い利用シーンで最適な処理を実現します。以下のような分野における数多くの課題を解決します。

食品工場

食品工場 食品工場

食品工場

循環冷却水の除菌、排気臭の抑制・吸気の清浄

排水のBOD/COD*を規制値内に抑える

頻繁な清掃の手間と運用負荷を低減

* BOD(Biochemical Oxygen Demand:生物化学的酸素要求量)は「自然環境でどのくらい汚れているか」を表す。COD(Chemical Oxygen Demand:化学的酸素要求量)は「化学的にどのくらい有機物があるか」を示す。

冷却塔などのユーティリティ設備

冷却塔などのユーティリティ設備 冷却塔などのユーティリティ設備

冷却塔などのユーティリティ設備

流路を清掃して、熱交換機の冷却効率を高める

藻やレジオネラ属菌対策で薬品の量を抑える

*レジオネラ属菌とは、水道水や空調設備などの水に生息する細菌の一種で、感染すると高熱や呼吸困難などの症状を引き起こすレジオネラ症の原因となる可能性があります。レジオネラ属菌の感染を防ぐには、厳重な水質管理が大切です。

純水リサイクル

純水リサイクル 純水リサイクル

純水リサイクル

タンクや配管、流量計に付着するバクテリアの発生を防止

冷却水や薬剤を使えない純水を再利用してコストを抑える

高価なフィルターなど増大しがちな運用費を軽減

プール・温泉施設

プール・温泉施設 プール・温泉施設

プール・温泉施設

大腸菌やレジオネラ属菌の対策、結合塩素による塩素臭抑制、透明度向上

塩素が効きにくいアルカリ性温泉でも効果を発揮

頻繁な逆洗や換水の回数を減らし、清掃によるコストを抑える

幅広い業界やシーンの課題を解決!
ピュアキレイザーが強力な酸化力を持つ秘密とは……

浄化水処理技術

独自の浄化水処理技術により、強力な除菌・浄化を実現するピュアキレイザー。
ピュアキレイザーでは、空気からO₃を生成し、そのO₃を水に混合させてオゾン水にします。このオゾン水にUV光を照射、あるいは光触媒にUV光を照射させることで促進酸化処理が進み、OHラジカルを効率的に発生。これにより水中で繁殖した細菌の細胞壁などを壊したり、細菌の餌となる有機物を分解し、強力な除菌効果を発揮できるのです。

POINT 01

塩素の20倍以上の酸化力

O₃・UV光・光触媒による三位一体の促進酸化処理法(AOP)で生成されたOHラジカルは、前術のような相乗効果から、塩素単体よりも20倍以上の酸化力を有します。高い反応性を有し、従来の処理では分解が難しかった有機物にも効果を発揮。厳格な衛生基準が求められる産業分野において、安全かつ高効率な水質改善を可能にします。

塩素の20倍以上の酸化力 塩素の20倍以上の酸化力
POINT 02

有機物(TOC)の高速分解性能

AOPによる有機物の社内試験では、全有機炭素(TOC:Total Organic Carbon)の分解速度が、O₃単体と比べて6倍以上になることが確認されています。つまり「O₃単体の1/6の時間(約220分)」で処理が済むということです。AOPは食品・飲料、工業など、迅速な浄化が必要な現場で優れた処理能力を発揮します。

有機物(TOC)の高速分解性能
POINT 03

安定稼働を支える独自設計

オゾナイザー構造と溶解機構の採用により、オゾン溶解効率を安定的に確保。処理水の品質変動を抑え、長時間連続稼働や大流量処理にも対応できます。さらに、タッチパネルによる容易な操作性とWEBサーバー機能を搭載し、主要パラメータを遠隔で監視・管理できるため、保守性・運用効率も向上しています。

安定稼働を支える独自設計
POINT 04

副生成物の抑制と環境への配慮

AOPを採用したピュアキレイザーでは、細菌の除菌と有機物を分解した後、最終的に水や二酸化炭素に換えて自然な姿に戻します。薬剤を使用する従来の処理法に比べ、図のような一連の流れの中で、有害な副生成物や残留物の発生を大幅に低減でき、環境への負荷も抑えられます。そのため、昨今環境への配慮やSDGs対応に迫られている産業分野において、持続可能な水処理を実現可能です。

副生成物の抑制と環境への配慮
Video thumbnail

ピュアキレイザーの仕組みを動画で
分かりやすくご紹介します

動画を見る
  • 水循環認証ACTIVE 水循環認証ACTIVE
  • 株式会社キッツは、積極的に水循環に質する取り組みを実施している企業として、令和6年度「水循環企業・認証制度」の水循環ACTIVE企業として認証されています。

価格

詳しくはお問い合わせください。
お客様の現在の水質状況や運用コストをもとに、
無料でコストシミュレーションも
承っております。

導入の流れ

ピュアキレイザーは、幅広い分野でご利用いただいています。現場ごとのさまざまな困りごとに対応し、水処理の効率化や衛生レベルの向上を実現してきました。産業用バルブのトップメーカーであるキッツが長年培ってきた流体制御技術により、お客様の課題解決から導入後のメンテナンスまで一貫してサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。

よくあるご質問

A1.
温浴施設、植物工場、製造工場の循環洗浄水、循環冷却水など、幅広い業種で利用可能です。
A2.
はい、デモ機の貸出やお客様のサンプル水を使用した効果検証試験が可能です。お客様の課題に最適な方法をご提案致します。
A3.
装置は防水ではありません。直射日光や雨がかからないように設置をお願いします。設置や配管についてもご提案可能ですので、ご相談ください。
A4.
主なランニングコストは電気代です。その他 UV ランプ等の消耗品の定期的な交換を推奨しています。参考メンテナンスリストをご用意しておりますのでご要望ください。
A5.
はい、定期訪問点検を行うメンテナンス契約プランをご用意しています。機種や運転条件にもよりますが、年1回以上の定期点検を推奨しています。