浄水システムにおける課題
自然災害大国とも言える我が国は、地質、地形、気象などの条件から自然災害が発生しやすく、毎年のように地震などと並んで大きな被害をもたらすのが台風や集中豪雨などによる豪雨災害です。気候変動によって雨の降り方は大きく変化しており、時間雨量が50mm以上の短期間降雨や、総雨量が1,000mmを上回る長時間降雨が増加しており、それに伴い浄水場の被災や、水源が濁るなどの水質変化が頻発化する傾向にあります。
ソリューション紹介Solutions
ソリューション
解決策・効果 ＜膜ろ過浄水装置＞
小型の膜ろ過浄水装置を複数保有し、通常時は並列運転を行います。
緊急時は一台を持ち出し、別の場所を給水拠点とすることで、安定した水道供給を継続して行っていきます。
関連する製品・技術
水需要に合わせた運用（転用）が可能
可搬式浄水器の大きなメリットは、転用が可能な点にあります。将来の給水人口予測には不確定要素が多く、それに合わせた水道施設の導入・維持管理コストの削減や省力化の見立ては困難です。その点可搬式浄水装置は設置後の移動が容易なので、ある水道施設で水供給能力が過剰になった場合でも、他の水道施設に浄水装置を移動させて活用するといった運用が可能です。
その他の適応可能分野
- 地下水と水道水の二元化で緊急時の水確保
- 工場設備における地下水の飲用化
- 山間部や離島でも搬入・設置が容易な可搬式浄水装置
- 地下水を活用して水道使用量低減
- 適切な浄水処理で安全に有効活用
- 移動できる浄水場で中長期に水確保
水道施設の導入・維持管理コストの削減や省力化とは
過疎化や少子高齢化などにより人口の減少が続き、水道料金収入の減少、ひいては水道施設の更新が困難になっている小規模自治体にとって、水道施設の導入・維持管理コストの削減や省力化は必須です。しかし小規模自治体の多くでは集落が分散する傾向にあり、また起伏の激しい地形から物理的に浄水施設の統合が難しく集落ごとに浄水施設を設置しなければなりません。そこで原水の取水から、ろ過、配水までを一貫して行い、浄化プロセスを簡素化できる可搬式浄水装置は、コストの削減や省力化に悩む小規模自治体にとって大きなメリットになります。
