
2022年4月に須﨑優衣選手がキッツに入社いたしました。
2023年に世界選手権にて見事優勝し、パリオリンピックのレスリング女子50キログラム級日本代表に決定。
パリオリンピックでは逆境を跳ねのけ、銅メダルを獲得。その勇姿は日本中に大きな感動を与えてくれました。
キッツは逆境にあっても高みを目指す須﨑選手の姿勢に共感し、2028年に開催される、ロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲得するという大きな目標に向かって努力する須﨑選手の競技活動を支援し、ともにチャレンジを続けてまいります。

須﨑 優衣Yui Susaki
東京オリンピック レスリング 女子フリースタイル50キログラム級 金メダリスト
パリオリンピックレスリング女子フリースタイル50キログラム級 銅メダリスト
- 競技種目: レスリング
- 生年月日: 1999年6月30日
- 出身地: 千葉県松戸市
- 出身校: 早稲田大学
- 身長: 153cm
- 階級: 50キログラム級

レスリングとの運命的な出会い
私は小学校1年生の時にレスリングと出会う。
経験者である父とレスリングの映像を見ているうちに、「レスリングって面白そう!私もやってみたい!!」という気持ちになり、地元のクラブに連れて行ってもらったことがきっかけだった。
小学校2年生から大会に出始めるも、最初はなかなか勝てなかった。持ち前の負けず嫌いを発揮してがむしゃらに練習した。始めて大会で優勝したのは小学校3年生の時。当時はピアノや水泳も習っていたが、毎日強くなっていくのが本当にうれしくて、一番熱心にレスリングに取り組んだ。
小学校5年生の時には全国大会で優勝し、ナショナルトレーニングセンターの合宿に参加。本格的な設備と集中できる環境の中、世界で活躍する選手と練習から大きな刺激を受けた。そして、この経験が「オリンピック優勝」という大きな夢を持つターニングポイントとなった。

15年ぶりの「高校生」世界チャンピオン
「オリンピックで金メダルを獲得する!」という夢を叶えるため、中学校2年生で日本オリンピック委員会(JOC)が主催する「JOCエリートアカデミー」に入校。全寮制のため家族の元を離れることになるが、夢の実現のため強い思いを胸に上京。昼間は中学校に通い、朝と夕方はアカデミーで来る日も来る日も練習に打ち込んだ。しかし、高校1年生でシニアの大会に初出場した時、とてつもないレベルの差を感じ、がむしゃらに全力を出すだけだった考え方に変化が起きた。そして小学校まで通っていたクラブで培った基礎にアカデミーで身につけた筋力や技の数々、精神的な強さが加わり、17歳以下の「世界カデット選手権」では3連覇を達成。2017年にはシニア世界選手権で初優勝し、2002年の伊調馨選手以来となる高校生の世界チャンピオンになった。

快進撃が続く須﨑選手に
今後もぜひご期待ください!
早稲田大学に入学し、男子選手との練習にも積極的に取り組む。パワーの質が変わった。スピードだけでなく組み手の技術やグランド等、タックル以外の攻撃力も向上させた。
しかし、東京オリンピック代表内定までの道のりは想像以上に険しかった。一時は出場が絶望的に。しかし、あきらめることなく2019年の天皇杯で優勝。そしてオリンピックの「1年延期」という困難にも負けず、再び巡ってきたチャンスを逃さず、日本代表の座を見事に掴み取った。
オリンピックでは初戦から決勝まで全試合テクニカルフォール勝ちで、1ポイントも失わない攻撃的なレスリングで念願の金メダルを獲得した。
卒業後はキッツに入社。
入社後は、U23・シニアの世界選手権に出場し、両大会とも優勝。世界初のグランドスラムを達成した。
シニアの世界選手権では、怪我を抱えてながら挑んだ大会となったが、初戦から圧倒的な力を見せつけ、2024年パリオリンピック代表に内定。
パリオリンピックでは、誰も予想していなかった一回戦の逆転負け。現実を受け入れられず茫然自失となる中、世界中のファンから励ましの声が届いた。その声援を力に変え、自らを奮い立たせて臨んだ3位決定戦。本来の戦い方を取り戻し、圧倒的な実力を見せつけて獲得した銅メダルは、世界中のファンたちと掴んだ金メダル以上に価値のあるものとなった。
ロサンゼルスオリンピックで金メダルを目指す須﨑選手に今後もご期待ください。
- パリ2024オリンピック50キログラム級 銅メダル
- シニア・アジア選手権大会(キルギス) 50キログラム級 優勝
- UWWランキング大会/ザグレブ・オープン50キログラム級 優勝
- 世界選手権大会(セルビア)50キログラム級 優勝
- 明治杯全日本選抜選手権大会 50キログラム級 優勝