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プロジェクトストーリー
キッツの第一線から—水素ステーション用バルブ開発・販売ストーリー

ビジネスの第一線に立つ社員は、どのような視点で考え、どのように仕事を成功に導き、どこにやりがいを感じているのか、また彼らが新入社員に期待していることとは何か。
持続可能な社会づくりのために、エコカー向け水素ステーション用バルブの開発・販売に取り組んだプロジェクトのメンバーに話を聞いた。

未来の社会のために、今はないものをつくり、普及させる。

未知の高圧領域である水素ステーション用バルブを
いかに開発するか。

「現在、環境負荷の少ないクルマ社会づくりに向けて、日本や欧米の先進国では燃料電池自動車(FCV)の開発・普及が進められています。このFCVの普及に欠かせないのがクルマに水素を供給する水素ステーションです。今回のプロジェクトの発端は、当社の培った圧縮天然ガスバルブ技術をもとに、水素ステーション開発のためのNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)事業に参加したことでした。2008年から5年間のNEDO事業に採択していただき、2012年にはバルブの開発に成功しました。」

「圧縮天然ガスバルブにかかる圧力は約33MPaであるのに対して、水素ガスステーション用バルブは約98MPaの圧力に耐える必要があります。当社にとっては未経験領域でしたが、実際に高圧水素ガスを使ってバルブの評価試験を行えたことが成功の鍵になりました。通常のバルブは実流体を使っての評価試験はしないのですが、今回はNEDO事業ということもあり、実流体を使って検証ができ、安心して商品化を進めることができたのです。」

研究開発段階からお客様と連携することで、
水素ステーションの普及につなげる。

「販売に関してもNEDO事業であることが、大きく寄与しています。水素ステーションを建設されるガス事業者、石油事業者、設備機器会社とともにプロジェクトを進めているわけですから、開発から販売への流れはスムーズです。」

「この事業は水素ステーションの普及が事業の大きな目的であり、その中には日本を代表するような水素に関する知見を持つ団体をはじめ、当社のお客様のほとんどが参画されています。参画しているお客様には各々の目的がありますが、当社のバルブを使用することで、その目的を可能なものにするケースも少なくないのです。」

「バルブは1つの完成品であり、また1つの機器を形成する部品でもあります。従来の水素ステーション用バルブは流量の小さいニードルバルブでしたが、当社はボールバルブを採用することにより大きな流量を確保し、水素の充填などをスピーディに行えるようにしました。これによって、水素ステーションそのものの性能向上に貢献しています。」

「今回開発したバルプは商業ベースの水素ステーションに使われているボールバルブとしては世界初です。納入後に想定外の不具合も発生しましたが、スピーディに対応することで、逆に高い評価につながっています。」

新商品の成功を通して、
持続可能な社会づくりに貢献していく。

「今後の展望としては2つあります。1つは、水素ステーションだけでなく、水素をステーションに輸送する分野等に向けたラインナップの充実です。もう1つはエネルギー先進国に共通した地域的な広がりです。ヨーロッパは日本と同様に、「資源国ではない」、「クルマをつくる技術はある」、そして「環境に対する規制が厳しい」という3要素を持っています。そこで当社はドイツの生産拠点からヨーロッパ市場、さらにアメリカ市場も狙っていきます。」

「水素ビジネスは当社にとってゼロからのスタートでしたが、最先端分野における大手のお客様と直接やりとりができるようになったことは大きな成果だと思います。水素は究極のエネルギーであり、FCVからは水しか排出されません。持続可能な社会に向けて、究極のエネルギービジネスに関わっていることは大きなやりがいを感じます。」

「技術者としては、自分の開発したバルブを通じてお客様に喜んでいただけることがやりがいであり、そういうやりがいが当社にはあると思います。」

グローバルな視点を持ち、
変化に挑戦できる人財が、さらに必要になってくる。

「水素エネルギーは大きな可能性を秘めていますし、キッツグループとして新しいビジネスを展開していく時期が来ていると感じています。従来、バルブは石油、ガスなどのエネルギー分野で利用されてきましたが、水素エネルギーの分野でも重要な役割を果たせることが証明されました。ダーウィンの進化論ではありませんが、環境の変化に挑戦するためには、変化を感じ取って、対応できる人が必要になります。」

「私たちのプロジェクトは、現在は日本でのみ展開していますが、今後は海外にも積極的に展開していきますので、グローバルな視点を持った人財が必要です。」

「私たちの目の前には新しいフィールドが開けています。そこで活躍するには、幅広い業務をこなせる知識が必要だと思います。」

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