よくある質問FAQ

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バルブの容量係数(Cv値)とはなんですか?

バルブ容量係数は、ある条件下でバルブがどれだけの流量を流す事が出来るかを表した数値です。容量係数(Flow coefficient)としてJIS B 0100に定義されています。
このバルブ容量係数にはKv値、Av値およびCv値があり、バルブ業界では主としてCv値が良く使われます。
Cv値の定義は、特定のトラベルにおいて圧力差が1 psi のときバルブを流れる60 ℉ の温度の水の流量をUS gal/minで表す数値です。式➀で簡易的に求める事が出来ます。

絶対圧力とゲージ圧力の違いは?

絶対圧力は、絶対真空をゼロとして、実際に掛かっている圧力を示すものです。ゲージ圧は、大気圧(101.325kPa)をゼロとして、どれくらいの圧力が掛かっているかを相対的に示すものです。絶対圧力はkPa abs、ゲージ圧力はkPaGという様に表記します。
例えば、100kPaG=100+101.325kPa abs=201.325kPa absになります。

バルブシート(弁座)からの許容漏れ量とは?

手動やオン・オフの自動弁は一般にタイトシャットが求められますが、調節弁には許容漏れ量が規定されています。許容漏れ量の代表的な規格としては、JIS B2005-4などがあります。一般的には、メタルシートの場合はクラスⅣ、ソフトシートの場合はクラスⅥが標準的な漏れ量の基準です。

ポジショナとは?

調節計や DCS からの入力信号を受信し、駆動部に送る空気を調整する事で弁を作動させる装置です。調節弁の弁開度を検出、フィードバックする機能を併せ持っており、弁を適切な開度に保持する事が可能です。電流信号(4~20mA DC)を受ける電/空ポジショナと、空気信号(20~100kPaG)を受ける空/空ポジショナがあります。

バルブの流量特性とは?

・Eq%(イコールパーセント特性)
調節弁の上流側と下流側の圧力差を、どの弁開度でも一定に保ち流した時の流量特性を片対数座標で表した時に、直線の関係になる特性をいう。JIS B0100の中では「相対トラベルの等量増加分が相対容量係数の等比率の増分を生じる固有流量特性」と記されています。

・リニア特性
調節弁の上流側と下流側の圧力差を、どの弁開度でも一定に保ち流した時の流量特性を座標で表した時に、直線の関係になる特性をいう。JIS B0100の中では「相対トラベルの等量増加分が相対容量係数の等量の増分を生じる固有流量特性」と記されています。

・クイックオープン特性
低い弁開度で最大流量を流せる特性をのことを言います。オン・オフ弁において、多く用いられます。

 

キャビテーションとは?

流体はバルブ内の縮流部を通過する時に急激な圧力降下を起こします。液体の場合、蒸気圧を下回ると、その一部が蒸発し、気泡となります。縮流部を通過した後、圧力が蒸気圧以上に回復すると気泡は潰れ液体に戻ります。この「気泡が圧力回復により潰れ液体に戻る」現象を、キャビテーションと呼びます。気泡が液体に戻る際には衝撃波やマイクロ・ジェットが発生する為、バルブ本体の損傷や、騒音発生を引き起こす事があります。
また、バルブの縮流部通過後も、流体の圧力が回復せず蒸気圧を下回ったままとなる状態をフラッシングと呼びます。

液体のチョークド・フローとは?

流量は変化しなくなります。この状態を、チョークド・フローや閉塞流れと呼びます。
下図は、差圧の増加と流量の増加の関係を図示したものです。B点までの流量は、差圧に比例して増加します。B点を超えるとキャビテーションにより液体の中に空洞が生じ、この空洞が液体の流れる容積を抑制します。この空洞はバルブ前後の差圧が大きくなるにしたがい増加し、D点を超えるといくら差圧を増加させても流量が増加しなくなります。

A点:層流域と乱流域の分岐点
B点(Kc値):キャビテーション係数
C点(FL値):圧力回復係数

グランド漏れとは?

プラグ摺動部の摩耗や経年劣化(流体による腐食、温度による劣化、異物混入など)によるグランドパッキンからの漏れのことを言います。
また、グランドパッキンは応力緩和により締付面圧が低下する性質を持っています。定期的な増し締めを実施してください。詳細の手順については、当社Instruction Manualをご参照ください。

シビアサービスバルブとは?

プラント内のプロセスには高差圧・高流速など過酷な条件となるものがあり、バルブを通過する際にキャビテーション、フラッシング、騒音といった現象がしばしば発生します。こうした現象が起こるプロセスを、YKVでは「シビアサービス」と呼んでいます。そしてシビアサービスに対応するために開発した調節弁が、「シビアサービスバルブ」です。

手動操作機構は付けられますか?

ご要求により手動操作機構が設置できます。手動操作機構はサイドハンドルタイプとトップハンドルタイプがあります。納入後の後付けは、多数の部品交換を要する大幅な改造となります為、ご発注時にご用命ください。

開度制限機構は付けられますか?

ご要求により開度制限機構が設置できます。開度制限機構は開側を制限するタイプと、閉側を制限するタイプがあります。納入後の後付けは、多数の部品交換を要する大幅な改造となります為、ご発注時にご用命ください。

駆動部の向きを変えたい時は?

YKVアクチェータは、ご要求により駆動部の向き変更が可能です。詳細の手順については当社Instruction Manualの「アクチェータ取付方向変更要領」の項目をご参照ください。
※バルブ/駆動部サイズの組み合わせにより、一部制限があります。

日常点検はどのようにしたら良いか?

日常点検については、Instruction Manualをご参照ください。
調節弁の性能を維持するため、また調節弁の異常を早期発見することで制御への影響を防止するために、調節弁の動作が適切であるかどうかを日常点検により確認頂く事をご推奨しています。

バルブの保守、メンテナンス、トラブル時の対応は?

まずは、当社Instruction Manualをご参照ください。バルブが動作しない、漏れる等のトラブルが発生している場合には、「トラブルシューティング」の項目をご参照ください。
解決しない場合には、当社営業窓口、または最寄りの代理店様へお問い合わせをお願いします。