シビアサービスバルブProducts

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TOP 製品の特長 シビアサービスバルブ

シビアサービスバルブとは

シビアサービスバルブ

流体がバルブを通過する際、キャビテーション、フラッシング、騒音といった現象がしばしば発生します。
こうした現象が起こるプロセスを、YKVでは「シビアサービス」と呼んでいます。
そしてシビアサービスに対応するために開発した調節弁が、「YKVシビアサービスバルブ」です。

※キャビテーションの発生
液体はバルブ内を通過する時に急激な圧力降下を起こします。これが飽和蒸気圧以下に下がると、液体の一部は蒸発し、気泡となります。この後、圧力が飽和蒸気圧以上に回復すると気泡は壊れ、液体に戻ります。この「液体→気体→液体」の現象がキャビテーションです。キャビテーションは、トリム・弁本体へのエロージョンや騒音発生などの原因となります。

キャビテーションによるダメージを受けた
プラグとシートリング
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特長

こんなことでお困りではありませんか?

case01

キャビテーションを
抑制したい

case02

騒音を
低減したい

それを解決するための製品は
「シビアサービスバルブ」です。

  • 01

    キャビテーションを根本的に解決

    流体がバルブを通過する際、キャビテーション、フラッシング、騒音といった現象がしばしば発生します。
    こうした現象が起こるプロセスを、YKVでは「シビアサービス」と呼んでいます。
    そしてシビアサービスに対応するために開発した調節弁が、「YKVシビアサービスバルブ」です。

    バルブ内の圧力分布と流れの状態
  • 02

    気体が発生する騒音を解決

    気体がバルブの縮流部通過する際に、圧力が急激に降下すると、流速も急上昇します。これにより乱流や衝撃波が発生し、騒音の原因となります。この騒音は、バルブ上流と下流の圧力差が大きいほど、激しくなります。YKVのシビアサービスバルブでは、圧力降下を段階的に行うよう抑制し、流速の急激な増加を防止。騒音を低減します。

    バルブ内の流速と圧力分布
  • 03

    キャビテーションの激しさを
    予測計算

    YKVではバルブ上・下流の圧力や液体の蒸気圧から、キャビテーション係数・σ(シグマ)を割り出し、起こりうるキャビテーションの度合いを予測。このσの係数から、最適なバルブタイプを選択し、皆様にご提案いたします。

    キャビテーション係数

製品詳細

「シビアサービス」のレベルに合わせて最適なトリムを提供します。圧力コントロール技術が騒音を大幅にカットします。

気泡を衝突させ、キャビテーションから
バルブを守る

CC(Cav Control)/
キャビコントロール

CC(Cav Control)/キャビコントロール

Cav Controlトリムは、液体通過の際に起こるキャビテーションをコントロールしてバルブの損傷を抑えるユニークな特徴のトリムです。このトリムは、シートリテーナーに、対面するように多数の孔が開けてあります。この孔を液体が通過する時、圧力降下により発生したキャビテーションを制御し、気泡の流れを中央に集めて、気泡同士を衝突させ、エネルギーを減衰させて弁本体やパーツ、配管のダメージを軽減するよう設計されています。

流体コントロールを追求した
高次元メカニズム

CS(Channel Stream)/
チャンネルストリーム

CS(Channel Stream)/チャンネルストリーム

Channel Streamは、過酷な液体のアプリケーションにおいても、キャビテーションを発生させない調節弁です。このカートリッジは多孔シリンダーを複数枚重ねた構造になっており、各シリンダーの外周には溝が切ってあります。液体は、カートリッジ内部に流入する際この溝と孔を通過します。このプロセスで、流れは孔を通る時には拡大し、溝を通る時には収縮されます。この「拡大・収縮」をシリンダーの数だけ繰り返すことにより、段階的に圧力を降下させ、急激な降下によって飽和蒸気圧以下に下がるのを防ぎます。

多段減圧

多段減圧

P1:1次側圧力
P2:2次側圧力
Pvs:飽和蒸気圧

多層シリンダー構造が急激な圧力降下を抑制

MG(Mega Stream)/
メガストリーム

MG(Mega Stream)/メガストリーム

Mega Streamは、圧力降下による急激な流速上昇を制限することで、気体、蒸気のバルブ通過時に発生する騒音を抑える調節弁です。このトリムは、多孔シリンダーを複数枚重ねたアテニュエータで構成されています。気体は下側からプラグとシートの間を通ってトリム内に入り、さらにアテニュエータの孔を通じて外側に流れます。この構造が、プラグとシート間のスロットリングポイントで生じる急激な圧力降下を、バルブ上流と下流の圧力比によって各アテニュエータに分割、圧力を段階的に降下させ、急激な流速の上昇を抑えます。

Mega Plate

MEGA PLATE

Mega Plateは、調節弁の出口側配管に設置することで騒音値を低減させるエレメントです。流体の種類や条件、特にバルブ上・下流の圧力比によって、1~4ステージのプレートがあります。

膨張・収縮の繰り返しで最も厳しい条件に対応

TT(Tiger Tooth)/
タイガートゥース

TT(Tiger Tooth)/タイガートゥース

Tiger-Toothトリムは、気体、蒸気の騒音抑制にも液体のキャビテーション対策にも使用でき、最もヘビーなシビアサービスに対応します。このトリムは、複数枚のディスクを重ねた構造になっており、それぞれのディスクの表裏には、Toothと呼ばれる鋭い歯型状の溝が同心円状に刻まれています。このトリムでは、流体は中心から外側に向かってこの溝の間を流れ、Toothの山と谷の部分で急激に膨張、斜面部分では急激に収縮します。この「膨張・収縮」を繰り返すプロセスで、圧力をステップ状に降下させ、急激な圧力降下を防ぎます。また、流体が気体の場合、圧力降下によって比容積が増しても。流路が拡大してあるので流速の上昇を抑えることができ、効果的に騒音を防止します。

急激な流れの膨張と収縮現象

急激な流れの膨張と収縮現象

Tiger-Tooth トリムでの圧力を減衰させる重要 なメカニズムは流体が Tooth を流れるとき に起こる急激な膨張/収縮現象です。

製品の特長