生産品質管理

高品質を実現する生産体制

キッツグループのモノづくりは、お客様が必要とする商品を「必要な時に」、「必要な量だけ」、「より良い品質で」お届けすることを基本としています。

研究開発体制

素材からの品質管理を実現した一貫生産体制

素材からの品質管理

キッツグループは一貫生産を基本に考え、バルブの素材である鋳物(素形材)をコア技術と位置付け、鋳物から社内で生産しています。バルブの主要材料である青銅、鋳鉄、ダクタイル、ステンレス鋼、鋳鋼、それぞれの鋳造設備をグループ内で持つ一貫生産体制によって、素材からの品質保証体制の確立と多品種少量生産を実現しています。

マーケットインの発想によるモノづくりを支えているのが、「KICS(KITZ Innovative and Challenging System)」に基づく生産方式です。KICSは、売れるタイミングに合わせて工程順に1個ずつ製品をつくることで、後工程には良品しか流さない仕組みを確立するとともに、受注から生産、納品までの一連の工程における停滞や無駄の排除を実現しています。また、さらなる納期短縮を目指し、標準作業の徹底と工程改善による製造ラインの強化に継続して取り組んでいます。

2021年6月には、長坂工場に鋳造型製作用のマシニングセンタを導入しました。鋳物品質を左右する型の製作には、方案設計のノウハウとそれを形にする精密な加工技術が必要となります。これらの型製作技術を社内に蓄積することで、鋳物の品質向上と型製作リードタイムの短縮を実現することができます。

素材からの品質管理

環境に優しく、付加価値を生み出す製造現場に

環境に優しく、付加価値を生み出す製造現場に

キッツは、お客様にご満足いただける品質、価格、納期、サービスと地球に優しく持続可能な生産プロセスの実現を目指し、新しい生産技術の研究開発と環境改善に向けた投資を積極的に行っています。製造現場へのロボットの導入、ICT技術を活用した設備管理、画像処理やセンサー技術を応用した検査等を生産ラインに取り入れるほか、新たな取り組みとして鋳造工程で使用する砂の再利用や、バルブの検査等で使用する水資源の循環利用、プラスチック部品の原料の代替等に取り組みを広げています。これらにより、製造現場をより付加価値を生み出し、地球に優しい生産プロセスへと進化させています。

環境に優しく、付加価値を生み出す製造現場に

品質マネジメントシステムに裏付けられたキッツブランド

キッツは、品質マネジメントシステムの重要性にいち早く着目、1989年11月、日本企業で最初にISO9001の認証を取得しました。現在では、キッツグループにおける国内外すべての生産拠点においてISO9001の認証を取得し、国内においては、本社、長坂工場、伊那工場及び茅野工場で認証を継続しています。2019年2月には、グループ会社である株式会社キッツエンジニアリングサービスが、キッツグループでは初となる「バルブのメンテナンスサービス」の登録範囲において認証を取得しました。その他、2001年7月に日本のバルブメーカーとして最初にPressure Equipment Directive(PED)の認証を取得、その後、台湾、タイ、中国、スペイン、ドイツの生産拠点でも認証を取得しています。

こうした国際的な品質規格に加え、国内では、高圧ガス保安法に基づく大臣認定試験者、JIS(日本産業規格)製品認証やJWWA(日本水道協会)が定める規格、また、国内及び中国の生産拠点において、API(アメリカ石油協会)のMonogram表示許可などを取得しています。

世界最適地生産を目指したグローバルな
生産ネットワーク

世界最適地生産を目指したグローバルな生産ネットワーク

キッツグループは、グローバルな生産ネットワークの構築を進めています。国内工場は高付加価値製品の生産を行うとともに、グローバル生産拠点のマザー工場としての重要な役割を担っています。また海外では、タイ、台湾、中国、韓国、インド、スペイン、ドイツ、ブラジルに生産拠点を設け、現地のマーケットニーズに的確かつ迅速に対応するための生産体制を構築しています。

世界最適地生産を目指したグローバルな生産ネットワーク

ステンレス鋼製バルブの生産工程

ステンレス鋼製バルブの生産工程
  • 溶解
    (1)溶解

    原材料を高周波電気炉で溶かす。

  • 受湯
    (2)受湯

    溶湯を取鍋に入れる。

  • 注湯
    (3)注湯

    鋳型に溶湯を流し込む。上と下の型と中子のすき間に溶湯が流れ込む。

  • 熱処理(固溶化熱処理)
    (4)熱処理(固溶化熱処理)

    素材を1,100°Cまで加熱した後、急冷(水冷)。これにより、均一な金属組織が得られ、引っ張り、伸び等の機械的性質(強度)を高めるとともに、耐食性を確保できる。

  • 酸洗
    (5)酸洗

    熱処理やショットブラストによる鋳肌表面の酸化スケール等の汚れを取り除く。併せて、鋳肌表面に保護皮膜を生成させ、耐食性をさらに高める。

  • 機械加工
    (6)機械加工

    切削や穴開け等の加工を行う。

  • 組立
    (7)組立

    バルブの各部品を組み立てる。

  • 圧力検査
    (8)圧力検査

    流体を流して圧力を加え、要求品質を満たしているかを検査する。

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