省資源
長年リサイクルに取り組んできたノウハウを活かし、製造工程から発生する資源を有効活用しています。
省資源への考え方
キッツグループでは、環境行動指針に「資源の有効活用」を掲げ、消費される資源のムダの排除と再利用により、限りある資源を有効活用することに努めています。
省資源の現状
鋳造工程で使われる鋳物砂については、砂処理工程において、塊を砕いたり、ふるいで分別するなどの処理を経て再利用しています。
具体例:鋳鉄製バルブの省資源化の流れ
循環水システムの推進
キッツグループでは、製造工程で主に地下水を使用しています。溶解炉の冷却や洗浄・検査工程などで多く使われる地下水は水の循環システムによりタンクに戻され、再利用されています。
省資源の具体的な取り組み
中国から調達する部品類の梱包材には多くの木材が使用されています。木材は輸送後、廃棄物として処理されるため、梱包材を再利用が可能なパレテーナ(メッシュボックスパレット)に変更しました。また、専用コンテナによる一括輸送や、各ベンダーが混載便で出荷していた荷物を専用コンテナにまとめて輸送する方法に変更して輸送回数を減らすことにより、CO₂排出の低減にも努めています。
鋳物砂再生装置による廃砂の再利用
長坂工場のステンレス鋳物工程で使われる鋳型用の鋳物砂について、高温溶湯にも耐えられるように硅砂とクロマイトサンドを混合しています。鋳造工程から廃棄される鉱さいの中には鋳物砂も含まれ、産業廃棄物として処分されています。この廃砂を削減するため、2010年4月より鋳物砂再生装置の稼動を開始しました。
その結果、再生砂を工程へ戻すことにより、新砂の投入量が抑えられ、資源の有効活用に貢献しています。