研究開発
高付加価値を生み出す
研究開発体制
時代が求める多様なニーズにお応えするため、「安全性」、「耐久性」、「信頼性」を誇る流体制御機器を生み出しています。

研究開発のコンセプト
キッツグループの開発設計部門は、「お客様に感銘的な創造商品を継続的に提供し、技術体質の強化とともに企業価値を持続的に向上させます」を行動指針として、積極果敢に研究開発に取り組んでいます。
コアテクノロジー
バルブの核となるシール技術、素材及び工法技術における一貫した要素技術開発
ソリューション提供
お客様や市場の困りごとに密着し、お客様に喜んでいただける商品・サービスを提供
スピード&グローバルネットワーク
世界各地域のお客様の多様なニーズにお応えする、国内外のグループネットワークを活用した迅速な製品開発
幅広い分野でライフラインを支えるシール技術と素材開発
汎用バルブ単体の製造からスタートしたキッツは、時代のニーズを先取りし、流体のオン/オフ制御から自動制御、そして単体から複合ユニットへと、高付加価値商品の開発に取り組んできました。
それを可能にしているのは、バルブの核となるシール技術と素材開発です。シール技術は、低圧から超高圧、極低温から高温までの幅広い分野に展開され、これまで9万種を超える商品を生み出してきました。また、長い歴史の中で培われてきたノウハウにより、最適な金属材料を自社で開発し、それを高い鋳造技術により商品化してきました。これらの技術は現在も進化しています。
バルブの核となるシール技術

世界のユーザーの信頼に応えるトップレベルのテクノロジー
キッツグループの開発設計部門は、建築設備、石油化学、クリーンエネルギー、水処理及び半導体などの幅広い分野で、お客様に価値を提供できるよう研究開発に取り組んでいます
常にマーケットインの思想をベースに、高品質で独創的な製品をお客様にお届けするため、グループ一丸となって、高機能化・超精密化する製品技術・生産技術を育み、様々な分野で技術の種を開花させています。
グループのシナジーを最大に発揮するため、日本をはじめ、欧州、米州、アセアン及び中国の技術者が協働し、グループウェアなどのネットワークを活用しながら製品の開発設計を進めるなど、各地域の人財や技術を活かした世界最適地設計の技術体制を確立しています。また、各国の市場や法規制に適合する素材及び仕様による製品開発も展開しているほか、PLM※の活用により、製品、設計図面及び部品表を一元管理し、マーケットニーズに応じた製品開発を推進するなど、DX※の積極的な導入による効率化にも取り組んでいます。
時代が求める多様なニーズにお応えするため、技術者一人ひとりがスキルを高め、日々、価値創造に挑戦し続けることによって、卓越した「安全性」、「耐久性」、「信頼性」を誇る流体制御機器を生み出しています。
※PLM:Product Lifecycle Management
※DX:Digital Transformation
世界の技術者の協働により進められる製品開発

バルブの研究開発工程

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- (1)構造解析
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シミュレーションによる流体解析や応力等の構造解 析を用い、製品の最適な構造を導き設計を行う。
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- (2)3D試作検証
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3Dプリンター造形により、早期に試作品による検証が可能。お客様が実際に触れて確認することができるサンプル品としても活用。
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- (3)鋳造解析
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凝固解析により鋳造に最適な型の方案設計を行う。
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- (4)型設計・製作
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型設計を行ったCAM※データを加工設備に反映し、自社内で型を製作する。
(5)信頼性試験あらゆる使用条件を想定した試験・分析を行う。
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- 低温試験
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LNGは低温の流体のため、低温状態を再現して試験を行う
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- ファイアテスト
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バルブのシール部材が完全に焼損するほどの火災にあっても、バルブとしての機能を維持することが可能であるかを確認する。
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- ブローオフ試験
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高温・高圧の流体制御では、バルブの開閉時に大きな力が加わるため、使用限界条件下でのバルブの正確な作動を確認する。
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- ローエミッションテスト
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国内では、唯一、API規格に基づくメタンガスによる試験設備を自社で保有。実際の流体を使用した漏れ試験を行う。