キッツは、1951(昭和26)年に、株式会社北澤製作所として創業しました。創業者 北澤利男の、「統一された規格・品質管理の下で大量生産し、コストを下げて供給することがメーカーの使命である」との信念から、いち早く最新の設備による本格的な量産体制を確立し、総合バルブメーカーとして今日まで成長してまいりました。
キッツは、2021年に迎えた創業70周年を機に、企業理念である「キッツ宣言」を改定しまた。新しい「キッツ宣言」には、創業以来培ってきた流体制御技術と材料開発をさらに磨上げ、社会インフラを支え続けていくという強い思いを込めています。
当社は、長期経営ビジョン『Beyond New Heights 2030「流れ」を変える』の実現に向け、第1期中期経営計画2024(2022~2024年度)では、建築設備や石油・一般化学分野である「コア市場」向けのビジネス基盤を強化する一方で、半導体や水素・脱炭素分野である「グロース市場」向けへの投資を積極的に行いました。その結果、同中期計画期間の3ヵ年は増収増益で推移し当期は売上高及び各段階の利益において過去最高を更新することができました。
2023年11月には、首都圏に分散していた国内グループ会社の拠点を東京汐留ビルディングのワンフロアに集約することで、グループシナジーを強化しながらOne-Teamで戦う環境を整えました。また、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進や人財育成などを通じて、社員一人ひとりが、いきいきと働くことのできる職場環境の実現に向けた取り組みを進めています。
これらの流れをさらに加速させるべく、第2期中期経営計画「SHIN Global 2027(2025~2027年度)」では、グループシナジーの最大化を図るとともに、成長市場向けへのさらなる投資を進め「収益性と成長性の両立」を図ってまいります。また、2025年からは社内組織をターゲット市場別のビジネスユニット制に再編し、市場やお客様のニーズを的確かつ迅速に汲み上げ、そのご期待に応える体制を整えました。
当社は、今後も効率的で、公正かつ透明性の高い経営を実現することにより、社会から信頼される企業を目指してまいりますので、株主の皆様におかれましては、引き続きご支援を賜りますようお願い申しあげます。