フローティング型ボールバルブ(フランジ形)は、多様な用途に適応し、静電気帯電防止、ステム飛び出し防止、ロック装置を装備。幅広い材料選択でカスタマイズ可能で、安全かつ信頼性の高い操作を実現します。
フローティング型ボールバルブ(フランジ形)
構造上の特長
ロック装置
開閉操作を制限するために、開または閉の状態で施錠し、誤操作や不慮の開閉を防止することができます。ストッパとグランドにキーロック用ホールが設けてあります。(錠はオプションです。)
※対象弁はステンレス鋼・鋳鋼弁のみになります。
飛出し防止ステム(ファイアセーフ※)
ステム下部につばが設けてあり、グランドを取外しても、内圧によってステムが飛び出すことのないようになっています。またこのつばは、バックシートとしても作用し、パッキンが火災などで焼失または劣化しても、ステム回りからの過大な漏洩を防止します。
静電気の帯電防止
バルブおよび配管ラインに静電気が発生しても、バルブに帯電しないよう帯電防止策が施してあります。(ISO17292を適用)
ボールシート
PTFEを素材とした「ハイパタイト®PTFE」ボールシートは、当社が開発した高品質シートです。ボール表面に強力的に接触して低圧流体でも安定したシール性を発揮するとともに、比較的軽いトルクで操作できる特長をもっています。ボールシートは長時間の使用後、必要に応じて取替えることを推奨します。
インテグラルシート(ファイアセーフ※)
ボールシートが火災などの過熱で焼失または軟化した場合でも、ボデーに設けられたインテグラルシートが補助シートとして作用し、過大な漏洩を防止します。
ボデーシール(ファイアセーフ※)
ボデーとキャップ接合部のシールは、ガスケットのほかに金属と金属のタッチによる2重シール構造となっており、火災などでガスケットが焼失しても接合部からの過大な漏洩を防止します。
手動操作/自動操作
レバーまたはギアによる手動操作のほかに空圧式、電動式のアクチュエータによる自動操作があります。またアクチュエータ単体のご要求にも応じます。(詳細は自動操作バルブカタログをご参照ください。)
※カタログP9