管とどのように接続するの?
バルブは管と接続し、配管系を形成することで、はじめて流体を流すことができるようになります。
従って、バルブと管との接続部は重要な部分であり、接続後、漏れや破損しないように慎重な作業が必要になります。
また、バルブを分類する場合、接続端の構造で分類されることがあります。
ここでは最も基本的な「ねじ込み形」、「フランジ形」、「溶接形」について説明します。
ねじ込み形
管用ねじを用いて接続する方式で、主にサイズ2インチ以下、圧力1MPa以下の接続に使われます。ねじ加工のみで施工しやすいので、他の接続方法と比べ数多くの部品を必要とせず、経済的です。反面、修繕などでのやり直しは困難になります。ねじの種類には、「めねじとおねじ」、「テーパねじと平行ねじ」があり、バルブは大多数が「テーパめねじ」です。
溶接形
バルブと管を直接溶接する方式で、高温高圧用やパイプラインなど漏れを完全に防止する場合に使用されます。
この方式には、差込み溶接形(ソケットウェルド)と突合せ溶接形(バットウェルド)があります。
- 1)差込み溶接形
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一般にバルブの溶接端をソケット状(めす形)にし、ここに管を差込み溶接します。バルブの寸法は2インチ以下の小サイズに適用されます。
- 2)突合せ溶接形
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バルブと管を突合わせて、この部分を溶接して接続する形式です。突合せ部は溶接に適するように、互いに面取り(開先)加工をします。バルブの寸法は小サイズから大きなサイズまで適用されます。
フランジ形
接続する部分を「つば状」にして、その「つば」と「つば」をボルト・ナットで接続する形式で、このつばをフランジといいます。低圧から高圧まで、小さなサイズから大きなサイズまで、一般的に最も広範囲に使われている方式です。
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