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グリーン水素の地産地消を目指し、小口需要家の創出に向けた調査を開始
株式会社キッツ(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長 河野 誠、以下「キッツ」)は、一般社団法人FCyFINE PLUS等と共同で、環境省の公募事業である「令和7年度コスト競争力強化を図る再エネ等由来水素サプライチェーンモデル構築・FS事業(一次公募)」に採択されました。山梨県内におけるグリーン水素の普及に向け、小口需要家の創出と効率的な輸送方法の調査に取り組みます。
FS(Feasibility Study)事業の概要
山梨県は、水素・燃料電池関連の研究開発拠点などが集積する地域として、再生可能エネルギー由来の水素の製造・貯蔵・供給体制の構築を進めています。このFS事業により、一般社団法人FCyFINE PLUSの会員企業と連携し、工場施設等での水素活用による脱炭素化の可能性を調査します。また熱需要以外においても、県内の中小企業や団体を中心とした小口需要家の創出と、グリーン水素の効率的な輸送方法の検討を行います。
FS事業の実施体制
事業実施者 | 共同事業者(順不同) | 事業名 |
一般社団法人FCyFINE PLUS |
株式会社山梨中央銀行 |
内陸地域におけるグリーン水素の普及に向けた需要創出及び輸送方法の効率化に係る調査 |
今後の展望
グリーン水素の先行地域である山梨県で、地元の中小企業・団体が小口需要家として水素エネルギーを利活用できる方法を検証しながら、地域完結型のグリーン水素の循環モデルとして全国展開可能な仕組みの構築と社会実装を目指します。
FS事業実施者のメッセージ
一般社団法人FCyFINE PLUS
事務局長 吉積 潔 (国立大学法人 山梨大学 水素・燃料電池ナノ材料研究センター 特任教授)
「山梨県はグリーン水素の供給ポテンシャルが高いことが知られています。また、最近の様々な取り組みによって水素を利用するデバイスの研究開発が進んでいます。この様に水素を“作る” “使う”の分野は進んできています。今回我々FCyFINE PLUSチームではその間をつなぐ“ためる” “運ぶ”の分野について、“少量” “継続”の課題のもとに調査事業を行い水素エネルギーの普及、定着を図ります。」
一般社団法人FCyFINE PLUSについて
一般社団法人FCyFINE PLUS(エフシーファイン・プラス)は2021年11月30日に設立、現在は団体正会員30社・個人正会員3名で構成された団体です。(2025年6月時点)
山梨県・山梨大学・県内の民間企業等が連携し、水素燃料電池が活用される社会・環境づくりを進めるほか、水素の供給事業、活用する事業などを推進や事業化の可能性を検証する支援を行っています。
環境省>報道発表資料
令和7年度コスト競争力強化を図る再エネ等由来水素サプライチェーンモデル構築・FS事業(一次公募)の採択について | 報道発表資料 | 環境省 (2025年8月18日)